前回の記事では「Mr.シリコーン」で型を取って
透明エポキシレジンで「オルゴナイト」を作りました
(写真は600番のペーパーをかけている状態です)
今回は取り出したレジンの表面処理についてです
ピカピカの鏡面仕上げを目指すぞー!
レジンの気泡対策について
すいません、まず先に出来上がったレジンの気泡の対策について
簡単にご紹介しておきますです
僕が使った透明エポキシレジンは
「デブコンET」というレジンなんですが
これ「冷凍すると1週間くらい持つ」ということなんですよ
なので余ったレジンは冷凍保存してました
で、レジンが硬化して「あいやー気泡ができてるよー」
ってところにレジンをチョンとつけて再び硬化を待ちました
それが上の写真です
この硬化には時間がかかりました
理由は「量が少ない&気温が低い」からなんですけど
72時間はかかったと思います
つーか、なげーよ!!w
最初のレジンの硬化と合わせて
トータルでいうと6日くらいかかったと思います
いやーレジンの制作って時間がかかるのねーw
それがイヤで穴埋めに
UVレジンを試したこともあるんですけど
その後の表面処理が上手くいかなかったので
やはり同じ素材を使うのがいいみたいです
なので時間がかかるのはもう仕方ないと思いますー
まぁレジンの硬化を早める裏技も
ないわけではないんだが・・
ということで
このような方法で気泡の対策をしました
レジンの鏡面仕上げについて
では、本題のレジンの鏡面仕上げについてです
最初はですね
「プラモデルと同じ要領でいいんでしょー?」
って感じで気楽に試したんですよ
ところが、これが大変で大変で
ほんとに何度やっても鏡面にならなくて
「自分が今までやってきたのは何だったんだ!?」
ってくらい疑心暗鬼になって泣きそうになりましたw
しまいにゃステンレス板で
180番のキズはこうで、
400番のキズはこうで、
やっぱ800番は欠かせないとか、
やっぱ1000番も必要とか、
このコンパウンドはどんな感じとか、
だったらどの段階で使うのがいいのかとか、
「Mr.フィニッシングクロス」はどうかとか、
「ヤスリスティック フィニッシュ」はどうかとか・・・
みたいな研究モドキを始める始末で
ほんっとーーーーに苦労しましたぁぁーw
プラモデルで鏡面仕上げをする場合は
過去記事でも書いていますけれど
まぁクリアーを吹くわけですよね
この「クリアーを吹く」というのは、
それだけで「表面のキズを消して滑らかにする」
という効果があるわけですよね?
たぶん、そうだと思うんだ
それに比べてレジンの鏡面を目指す場合は、
「クリアーを吹く」という工程はないワケです
というか、別に吹きたければ吹いても全然いいと思うし
その方法もあると思うんですけど、
「やっぱレジンそのものを鏡面にしたいじゃん!」
って気分に僕はなったんですよ
なので、クリアーの恩恵を受けることなく
鏡面に挑んでいく!ってことになったのです
何度も言うけど、これが本当に大変でした
ただ一個メリットがある気がしたのは
「いくらガシガシ削ろうとも塗膜が剥がれる心配が一切ない」
という通常の鏡面仕上げにおけるストレスがフリーなのです
これはよかったのかもしれないです
ということで、ペーパーからコンパウンド仕上げまでの工程を
何度も何度も繰り返しては失敗するという
試行錯誤の末に生まれたプログラムを記事にしてみます
ただ、「このやり方しかない」みたいなことを言うつもりは
僕にはぜんぜん無いですー!
といいますか、まだ甘いところもあると思うし
もっと工程を省けるのかもしれない、とか思ってます
実際、これよりも少ない工程でレジンを鏡面に仕上げておられる方の
記事もネット上で拝見したんですよ
ただ、僕はそのやり方を試しても満足いく鏡面が得られなかったので
「なぜだ?なぜなのだー!?」
と悩んでしまって、ここに至るまでホントに苦労しました
もう直接ご指導を受けたい気分ですよ(笑)
すいません、ほんとに前置きが長くなりました
では、本題に入りますー
レジンの鏡面仕上げの工程
まずは400番→600番
ではいきます!
まず400番→600番のペーパーで表面処理です
表面を平らにします
400番は必要なければ飛ばしておっけーです
800番に移ったときの注意点とコツ
次に800番のペーパーです
この辺はプラモデルの表面処理と同じですねー
ここでめっちゃ重要なことがあります
ここで600番のキズを消さないと
永遠に消えずに最後まで残ります
もう一度言うぞ?ここが一番重要です
その際のコツなんですけど「タテでペーパーかけたら次はヨコ」
みたいに目で確認がしやすい形でペーパーをかけてます
次に1000番
次に1000番です
同じような写真が続きます、すみませんw
表面のキズが変わっていく様を撮りました
ここで「Mr.ラプロス」の登場
タミヤの耐水ペーパーからクレオスの「Mr.ラプロス」に変更してみます
これは布のペーパーと言えばいいのか
研磨布?みたいな感じですかねー?
商品としては
- 2400番&4000番の各一枚セット
- 6000番&8000番の各一枚セット
という形で発売されてます
使ってみた感想としては紙よりも柔らかくあたるんで
余計なキズが入りにくいという安心感がある、って印象です
なので紙の1500番や2000番よりも
いいんじゃないかな?と僕は思いました
「Mr.ラプロス」2400番
ということで2400番をかけました
ちなみにですね、説明文によると
「Mr.ラプロス」の2400番は耐水ペーパーに相当すると1000番くらいとのことで、
「じゃ、最初から1000番って書いといてよ!2400番とか分かりずらいよ!w」
とか思ってしまったんですけど
とりま僕的には「Mr.ラプロス2400番」はタミヤペーパーの1500番くらい?
なのではないかと感じました
なので800番の後に使うのではなく
1000番の後に使うのがよいと僕は思いました
「Mr.ラプロス」4000番
「Mr.ラプロス4000番」をかけました
曇りがちょっと取れていく感じ?
そういえば作業するときに下にゴム板を置くと
安定しやすかったです
「Mr.ラプロス」6000番
「Mr.ラプロス6000番」をかけました
ここにきて少し鏡面になってきました
そういえばラプロスを使うとき
素手のほかに「消しゴム」に巻いて使うのも
いい感じだと思いましたー
「Mr.ラプロス」8000番
「Mr.ラプロス8000番」をかけました
写真では分かりづらいですけど
曇りは取れていっていると思います
でもこの段階ではまだ鏡面とは言えない状態?
では磨き本番!コンパウンドに入ります
- 粗目
- 細目
- 仕上げ目
の3種類を順番にかけていきます
で、今回はフィニッシャーズという
カーモデル関係で評価の高いメーカーの
コンパウンドを試してみました
このコンパウンドというのは他にタミヤ、クレオス、スジボリ堂といった
メーカーからも発売されています
それぞれの性能の違いを少しだけ検証したんですけど
自信のいく結果を発表できないと感じたので
それを載せるのは止めますw
コンパウンドを使用するときのコツ
- どこのメーカーも「粗目・細目・仕上げ目」の3種類を出しています
それは統一して使用したほうが分かりやすいです
とにかく3種類、順番に全部使います - いわずもがなですけど
コンパウンドを変更する場合には、
その都度、レジンを水洗いしてクロスも変えていきます
と言いつつも!!
フィニッシャーズのコンパウンドは
「ハード」の使いどころが難しいです
鏡面仕上げの進行上、これをどこに入れていいのか?
というのが分かりませんでした
いちおうこれは
ラプロス2400番の後に「コンパウンド ハード」をかけたものです
番目的には1500番くらいなのかなぁ?
ペーパーの1000番よりは細かいと思うんです
でも「ラプロス」を順番に使っていくなら
この「ハード」を使う必要性は特別に無いなーと感じました
なので僕の場合は仕上げ目に違うコンパウンドをもってくることにします
それでは、磨いていきましょー!
コンパウンド粗目
ということでフィニッシャーズのコンパウンドは
「ファイン」からスタートします
上の写真は「ファイン」が終わった状態です
これメーカーによると「1500番相当」と書いてあるんですけど
どういう尺度で言ってるのか分からなくて僕は大変に混乱しましたよw
8000番のラプロスよりも細かく研磨できるのは間違いない、と思うんです
この「○番相当」といった表記には、いろいろと惑わされました
コンパウンド細目
次に「コンパウンド ミクロ」をかけました
先ほどよりもさらに曇りが取れて
「鏡面になっていってる」って感じですな
コンパウンド仕上げ目
さて、ここで秘密兵器の登場です!
コンパウンドは三段階かけたいんですけど
フィニッシャーズの商品は前述したように
「ハード」は必要ないので「ミクロ」が2番目になっちゃってます
で、その先に使える良いコンパウンドを発見しました
それが「ヤマハ ピアノコンパウンド」ですー
実はもう一つ、ハセガワの「セラミックコンパウンド」
というのもあるんですが
これ他の方がレビューされてたんですけど
性能的には同じくらいらしいんです
なのでコスパが良い「ピアノコンパウンド」にしました
これはホントに満足がいきました
僕の中では仕上げコンパウンドとして確定です!
ここで三段階のコンパウンドは終了ですー
さらにワックスでダメ押し
最後にワックスです
ハセガワの「コーティングポリマー」を使いました
これで終わりです、おつかれちゃーん!
このワックスの効果についてなんですが
コンパウンドで磨いていって、最後にワックスを使うと確実にツヤが出ます
ちなみに以前タミヤの「モデリングワックス」を使ったことがあるんですけど
比較したところあくまで個人的な主観なんですけど
ハセガワの「コーティングポリマー」の方が「ツヤが深い」と思いました
こう言ってしまうとナンですけどタミヤのは若干、曇りが残る印象で、
ハセガワの方がグロス度合いがより高い感じです
もちろん「モデリング ワックス」でも使うとツヤは出ますけど
性能は「コーティングポリマー」の方が上だと僕は思いました
まとめ
今回のレジンの鏡面仕上げのメニューを
まとめますと
- ペーパー (400番)→600番→800番→1000番
- Mr.ラプロス 2400番→4000番→6000番→8000番
- コンパウンド 粗目「ファイン」→細目「ミクロ」→仕上げ目「ピアノコンパウンド」
- ワックス 「コーティングポリマー」
という流れで完成ですー
この道具と進行を確定させるのに
ほんと疲れたぁー!! ←しつこい
てことで以下ギャラリーです
はい、写真を撮りました
なんかねー、見てお分かりのとおり
これでもまだ甘いんです
600番か800番か1000番か分からないけど
キズが残ってしまっておるんですわー
しっかりかけたつもりだったんですけどねー
なんかすいません
こっちのほうが見た目がキレイかしら?
UVライトで撮影しました
こちらは前に作った四角錐のオルゴナイトを
原型としてシリコーンで型取り→レジン複製
で複製したオルゴナイトです
やはり表面処理があまい・・・
それで、これはですね
実はレジンの中にLEDをぶっこんだんですよー
そのLEDの光だけで撮影しました
これ、ブロ友のなおさんの素晴らしいアイデアでした!
ちゃんと光るか謎だったんだけど問題なく光るんだねー!
これは朗報ですな!!
なんか作品の表現として使えると思うぞ!?
はい、ということで「レジンの鏡面仕上げの巻」でした!
プラモデルの鏡面仕上げについては、下の関連記事をご覧ください
これが確定版です
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