今回は合わせ目の消し方についてご紹介します!
ちょっと前置きが長くなるので、
すぐに実演を読みたい方は読み飛ばしてオッケーです!
前置き
僕がブログを作るにあたって一番書きたいと思ったのは
実は合わせ目の消し方についてなんですよね
僕が小学校の頃にガンプラを作ってたとき、
合わせ目を消すなんてことはしなかったです
そんな発想は思いつかなかったし、
やり方も分からなかったからです
合わせ目を消すって技法があることを知ったのは、
僕がそれからン十年たって、
社会人になってプラモデルにハマってからのことです
普通にキットを組み立てていたら合わせ目ができるんですけど
(最近のガンプラは工夫されていて、
合わせ目が出てこないようになっていますけど)
それを自分自身の工作によって消すことができるなんて
すごい!と思いましたし、そんなことができるのなら
その方法を試してみたい!!と思ったんですね
で、実際にやってみたら、ほんとに消えるんです!
オオー!って思って、そのパーツを見入ってしまいました(笑)
それは楽しい作業であり経験でした!
プラモデルは自分の頭を使って工夫する能力が磨かれるので、
すごく良い趣味だと思います
ぼくは実生活において、仕事において役立つ
発想力と実行力がアップしたと思います
プラモデルを作ることは脳にいい、と
大学の教授が発表されていたのを目にしたことがあるんですが
それはとても納得できます
横山宏先生はプラモデルは
「可能性を買う商品の典型」
と言われていますが僕もなるほど、と思いました
合わせ目を消すというのは
ただの商品が作品に生まれ変わる瞬間を
創造しているのかもしれません
「だれが作っても同じもの」
という商品から
「世界に一つしかない自分の作品」
へと変身する瞬間です
まぁ、ちょっと大げさすぎたと思います
同じことは塗装についても言えるんですけどね
とにかく自分の手で合わせ目を消すことは達成感があるので
まだされたことがない方は一度トライしてみてはどうでしょう!?
合わせ目ってなに?
ではまず、合わせ目とは何なのか?
について軽くご説明します
最近のマスターグレードのガンプラではなくなってきていますが
ハイグレードなんかでは結構出てきます
合わせ目とは、
パーツとパーツを組み合わせたときの接合ライン
実物には(設定的には)本来は入ってないライン
それが合わせ目です(意味わかります??)
まぁ難しい説明はやめにして、
組み立てたあとに、
「ここには分割線が入っていてほしくないんじゃい!」
という場所を、目立たなくする技法を
「合わせ目消し」と呼んでます
ちなみに、合わせ目消しは
塗装することが前提の技法なので
塗装しない場合には通常は使いません
合わせ目の消し方について
合わせ目の消し方には、いろんなやり方があります
僕もいろんな方法を試してみました
その中で、僕がいま、一番多用している方法をご紹介します!
いろいろな方法を試した中で、
僕がもっとも良いと思っている方法、ということです
どんなやり方でも、結果的に消えればいいので
もし違うやり方で行いたい場合は
自分のやり方にあったものを見つけてくださいー!
では行きましょうか!
まず用意するものは以下の接着剤たちです!
- クレオス Mr.セメントS(流し込み)
- ウェーブ 瞬間接着剤×3S ハイスピード
- ウェーブ 黒い瞬間接着剤 高粘度タイプ
- ウェーブ 徳用瞬着硬化スプレー
ではいきます!
まず合わせ目に存在しているゲートを400番で平面にします
このゲート処理に関しては、
「瞬着を盛った後にまとめて処理すればいいじゃん」
と思われるかもしれませんが
いろいろ試して、やはりこの段階で一度ゲート処理したほうが
結果的にラクにできる、と僕は思っています
次に、接着ですね
パーツとパーツの間を0.5ミリくらい?空けます
コピー用紙が一枚入るくらいのすきまが理想だと思います
ポイントは「ピッタリくっつけないこと」です!
そこにクレオスの流し込み接着剤(セメント)を流し込みます
一回塗って、数秒おいて再度もう一回塗るといい感じです
二度塗りですね、これもポイントです
接着剤を二回塗り終わったら、自分の首を一周まわしてください
ていうか、一呼吸おいてください(笑)
一呼吸置く、っていうのがポイントで、
僕はネタじゃなく、ほんとに首を軽くグルッてまわしてます
いいリフレッシュになりますよ!
そのあと、ぎゅっとパーツ同士を押し付けます
圧着して、合わせ目から「ムニュ」と溶けた
プラスチックが出てきたら大成功です!
ただ、この「ムニュ」がうまく出てくれない時もあります
それって失敗なんでしょうか?
いいえ!たとえ「ムニュ」が出てこなくても、
接着できれば成功なんです!
失敗なんかないんです!
初めての方でもゼッタイ成功しますよ!
成功、おめでとー!!o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o イエーイ
このようにクリップを使って固定もするのもいいですね!
ちなみに固定の時間は5分くらいでいいですよ
というか、どんどん作業をすすめていけば、
最初のパーツはもう乾燥してますね
なんかね、別のやり方で、
ふつうのセメントを使って固定して
最低でも○時間、できれば3日以上乾燥を待つのが理想、
なんてやり方もあるんですけど、
そんなに待てるかー!!!(笑)
僕はそのやり方を試したこともありますけど、
今回ご紹介する方法なら、すぐに消せますよ!
どちらの方法でも最終的には消えますので
お好きな方をお選びくださいませー
はい、ここでダンボーの頭、両手、両足、胴体の合わせ目を接着しました
数時間とかの乾燥なんて待ちませんよ!(笑)
さっさと次の工程に移ります!
合わせ目の「ムニュ」を一回、ペーパーで平面にします
ぼくはペンサンダーとか使っちゃってますけど、
どのペーパーでも大丈夫です
ちなみにこのペンサンダー、
合わせ目消しで大活躍するアイテムです
おりゃー!!
はい、ムニュを取り除きました
ここで完璧に平面になっていれば大成功なんですが
ライン上に凹みが残ることも多いです
でも問題ありません、そんなの想定内で、
これでいいんです、成功です!
先ほどから強調して言っているんですけど、
この「失敗じゃない」という精神状態を作るのは
結構大事なんですよ
そうしないと作業が苦痛になってくるんですね
遊びでやってるんだもん、ツラいのは嫌ですよね?
僕は合わせ目を消すのは結構好きですよ
たくさんあると飽きますけど(笑)
でも基本、どの工程もやってて楽しいです!
では次の工程にいきます!
ミンティアの空きケースに
ビニールテープを貼った台座を用意します
まずこの上に瞬間接着剤をたらします
そのあと針金で必要な量だけすくって、
必要な箇所に置いていきます
パーツに直接、瞬間接着剤の口を持っていく、
なんてことをしたらダメですよ?
ここで登場するのが「黒い瞬間接着剤」と「ハイスピード」です
この二つを混ぜることで、いい感じの粘度になるんです
ハイスピードはサラサラなので、
それだけでは凹みが残る可能性があります
黒い瞬間接着剤はドロドロなので
小さいすきまに入っていかない可能性があります
その二つを混ぜることで
「小さいすきまにも接着剤が流れていくし、
凹みに対してやや盛り付けることができる」
粘度に調整できます
しかも、この二つの瞬着は切削性がいいのです
これを発見したので、僕は合わせ目消しが凄くラクになりました!
こんな感じで盛っていきます
そして、ここで秘密兵器!
瞬着硬化スプレー!
シュッとひと吹きすれば、
あっという間に瞬着が固まる魔法のスプレー!
これを吹かないと瞬着がなかなか乾かないし、
乾く時にヒケてしまいますので、必ず吹きます
僕はこれがないと黒い瞬間接着剤のポテンシャルは
発揮できないと思ってます
硬化スプレーを吹いたら180番で平面を出します
次に400番で180番のキズを消します
どうですか?合わせ目が埋まっているのが、わかります?
さらに600番で400番のキズを消します
接合面の色が違うのは気にしなくていいです
ゲート跡が白いのも気にしなくていいです
塗装すれば見えなくなります
こんな感じで全部処理しました
そんなに時間はかかってないですよ
1時間くらいかな??
すべての面に最終的に600番でペーパーをかけました
(一部180番)→400→600という工程です
これで表面処理は終わりです
このあと、パーツを洗浄して、
塗装に入っていきます
まとめ
いかがですか?
合わせ目を消すの簡単でしょう?
合わせ目は他の方法でも消せますし
始めはそれもご紹介しようかな?とも思ったんですけど
ネットで調べればいろいろ出てくるので止めますね
僕のやり方だと、いろいろなアイテムが必要になるから
初心者には向いてないかもしれないですね
でもね、こうやってアイテムを手に入れて
それを駆使することが、また楽しいんですよねー
次は塗装にいきますよ!
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