前回に引き続き、海外の「AKインタラクティブ」という
模型メーカーの本を見ながら
サビ塗装の技法を試していますー!
あ、ところどころですね、僕の思いつきのアレンジも
加えながらやってるんですよ
でね、するとお察しの通り
「いらんことやって失敗したー」
みたいな感じになっている今日このごろなんですが皆様はいかが(以下略)
ふたたびチッピング技法を行いますよ
では、前回からの続きです
識別帯を入れてみようと思いマスキングしました
マスキングが雑ですなーw
でもこれで大丈夫なのだ
ここにもチッピング表現を行ってみます
今度は気分を変えて「Mr.シリコーンバリアー」を
筆で塗りました
次に、アクリル(ファレホ)を吹きました
そういえば前回の記事で
「水道水は吹きづらいから、こんど精製水を買おう」
とか言ってたんですが
よく考えたらファレホのシンナーを持ってるのを忘れてました ←痴呆
で、使ってみると、
「やはり正規の商品は違いますなぁ」 ←知った風な口調で
って感じでした
いや、なんかほんと吹きやすかったですよ
あと、顔の部分も
マスキングして塗りました
ここはテープだとメンドクサイので
サークルカッターとノギスを使いました
一発でいけましたよー ←なぜウソをつくのか
で、ヘアスプレー技法と同じように
「塗料が乾いたら水で湿らせて剥がす」
という手順を行ったんですが、
どうもMr.シリコーンバリアーとファレホの組み合わせだと
塗膜がデカールのようなシール状態(!)になりました
写真ではちょっとわかりづらいけど
右側の方を、よく見ると確認できます
これは初めての経験で
「あれ?こんな風になるんだー!?」
って驚きましたよー
これは何かに応用できそうな気がするよ?
まあ、とりあえずチッピング目的なら
水は無い方がやりやすいと思います
次に、フィルタリングに備えて
クリアーを吹きました
ここは「ツヤ消し」がいいです
にしても、剥がし方が雑だのう・・・ ←いいわけ
海外の錆(サビ)塗装の筆のテクニック「フィルタリング」
次にフィルタリングですね
ターペンタインと油絵の具を使ってみます
スペインのカリスマモデラーであり
AKインタラクティブの創始者である
ミゲル・ヒメネスさんの著書「FAQ2」によると
この場合の希釈率は
「塗料10%:シンナー90%」
くらいが良いとのことです
また、溶剤はターペンタインがいいそうです
ペトロールとターペンタインの性能の違い
ここで、ちょっと蛇足ですが
油彩の溶剤について書いておきますね
油彩の溶き油は、模型用のそれとくらべると
遥かに多くの種類がありまして
大別すると
- 揮発性油(ペトロール・ターペンタインなど)
- 乾性油(リンシードオイル・ポピーオイルなど)
- ワニス(ダンマルワニス・パンドルなど)
とあるんですが
ホルベイン「絵具の辞典」によると、
ペトロールとターペンタインの性能の違いは
蒸発率と溶解力だそうで
ターペンタインはペトロールの1.7倍の溶解力があり
蒸発率も、ターペンタインの方が倍くらい早いとのことです
だからミグさん的には
ターペンタインがオススメなんですかねー
と、覚えたてのウンチクをたれたところで
フィルタリングですね
たぶん、これぐらい薄くていいと思うの
薄くても、つや消しクリアーを吹いているから
色が入っていくんですねー
ミゲル・ヒメネスさんは
「表面はマットがベスト、全体を素早く均一に塗る」
と言ってます
で、これはちょっと蛇足なんですが
何回か塗り重ねると濃くなりすぎちゃって
筆で拭き取っていたら
面白い模様ができました
拭き取ることもできるんですが
せっかくの贈り物?なので残しておきますねー
って、まぁこれはどうでもいいですね、すいません
次に、ピンウォッシュなどを行うので
クリアーを吹いておきます
ここは「ツヤあり」です
こうやってツヤあり、つや消しを
使い分けてるんですねー
海外の錆(サビ)塗装の筆のテクニック「ピンウォッシュ」
次にピンウォッシュの塗料を用意します
油彩&ターペンタインという組み合わせは
先程のフィルタリングと同じなんですが
塗料の濃度が違うんですよ
ミゲル・ヒメネスさんによると、この場合は
「塗料25~35%:溶剤75%~65%」
くらいが良いとのことです
ちなみに濃度の調整なんですが
パレットに油彩、絵皿にターペンタイン、
をそれぞれ出しておいて
少しづつ筆で溶いていく方法が
やりやすいと思いました
また、パレットは木材にクッキングペーパーを
止めたものを使ってるんですけど
余分な油分を吸い取って
乾燥時間が早まる(と思う)ので
ペーパーパレットよりも、いいのではないかしら?
あ、海外の人はダンボールとかも使ってるみたいですー
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んで、ピンウォッシュです
まぁスミイレですね
あと同時に、サビのエッジの部分に
色を置いていっています
その場合は、ちょっと濃度を濃くしています
んで、乾燥時間をとって(確か15分から30分くらいを推奨されていた気がする)
キレイな筆に持ち替えて
余分な部分をブレンドするように
拭き取るように、なじませていきます
ミゲル・ヒメネスさんによると
光沢表面が重要で、除去には筆が良い、布はオススメしない、
ってことだそうです
錆(サビ)のテクスチャーを入れます
次にサビにテクスチャーを入れてみます
マットメディウムとピグメントを混ぜました
これを筆で塗ってみたんですが
ちょっと思うように
コントロールできなかった感がありましして・・・
途中でアクリルに、テクスチャー剤として
画材屋さんで購入した「軽石」を混ぜて
スポンジによるタッピングに切り替えました
絵皿にラップを敷いておくのは
AFVモデラー吉岡和哉さんのアイデアをマネっこしました
片付けが1秒ですむので超ラクです!
もう天才ですな!!
あ、軽石は気分で選択しただけで、別に他のものでも、
例えば石膏でも、石灰でも、ベビーパウダーでも
ぜんぜん代用可能だと思います(たぶん)
で、こういう感じに入れました
んー、ちょっとやりすぎたかも・・・
次に、これもピンウォッシュです
今度は気分で「タミヤのスミ入れ塗料(ダークブラウン)」を使いました
ビンに付属の筆はやりづらいので別の筆でやってます
海外の作例を見ていると、
こんな感じで同じ技法で
何度も違う色を重ねていくことをやってますねー
ちょっと無責任に言うけど、
どうも3色(3回)というのが
基準になってそうな気がするんですよね
3という数字がポイントかもしれない
で、同じように拭き取っていきます
筆の他に化粧用のチップもオススメだそうです
退色表現など
次に、日本では「退色表現」と言われている
油絵の具を使った技法を行います
いろんな色をチョンチョンと乗せて・・・
ターペンタインで伸ばしていきます
色によってホコリっぽい表現っていうか、
霞んだ感じになるっていうか、
なんかそんな感じになります
なんか、あいまいな言い方ですまんw
次に、サビの色に幅を持たせる感じで
ハルレッドで調子を入れました
なんか最近、ようやく、少しだけなんですが
絵画でよく使われる
「調子を入れる」という言葉の意味が
分かってきました・・・いや、気がします
海外の錆(サビ)塗装の筆のテクニック「ストリーキング」
次に、ストリーキングです
サビがたれてきた様子を筆で描いていきます
ミゲル・ヒメネスさんによると
この場合の希釈率は
「塗料60%:溶剤40%」
とのことです
筆を変えて、ターペンタインで湿らせた筆で
エッジをなぞっていったり
上から下に伸ばすように拭き取ったりします
次に、オイルっぽい表現をします
乾性油(ペンチングオイル)を
少し揮発性油(ターペンタイン)で薄めて
ピグメントで色とテクスチャーを足してみます
ここ何ていうの?シリンダーっていうの?
なんかそれっぽいところとか、
オイルが垂れてきそうなところに塗りました
油を使ってるんで、本物のオイル表現ですね
次にグラファイト・ペンシルで
サビのテクスチャーを少し強調させました
グラファイト・ペンシルは芯が柔らかくて濃いもの(3Bから6B)くらいがいいかもです
これで今回は終わりとします
んー、なんかいろいろ複雑に
やってるように見えるかもですが
だとするならば、それは僕の記事の編集が悪いだけで
難しいことはなんもないですー
道具さえあれば誰でも「簡単」にできる内容ですよね
ただ、簡単とは言ったものの、
色の選択、色の置き方、筆の使い方・・・
そういった部分は、
センスというか経験というか同じ手法をとっても
劣化コピーになっちゃうですよー
パット見は、それっぽくマネッこできても
当然ですけどクオリティーは簡単にはマネできないっすー
とにかく塗る回数をどんどん増やしていくのが
大切だなーって思うです
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