コトブキヤの「Dスタイル 真ゲッター1」を制作してます
前回は気になる部分の工作を行いました
今回はメインディッシュの「翼の鏡面塗装」に入ります!
「鏡面塗装」は非常に注意点が多く
全3回にわたってご紹介したいと思います
今回は「下処理編」です!
これが今回のターゲットとなる真ゲッター1の翼パーツです
この翼を鏡面仕上げするのが今回の目的です
鏡面仕上げするにはパーツの下処理が大切といわれています
凸凹の表面じゃ仕上がりが汚くなるからねー
「うおぉーきれいだぜー!!」
と満足できる仕上がりを目指すなら
下処理がとても大事ということです!
そういえば、おいしいおでんを作るのも
材料の下処理が大切ですよね
ってどうでもいいですね、すいません
鏡面仕上げの下処理のメニュー
鏡面塗装の下処理の
メニューはこうなってます
- パーツの成型(180番)
- 表面処理(400番-600番)
- 仕上げ(800番-1000番)
鏡面塗装の下処理はそれぞれの段階の目的をハッキリさせ
それをキッチリ遂行することが大切だと思います
まぁ言ってしまえば通常の表面処理と
何ら変わらない工程なんですけどね
でも心構えがいつもと違うというか
一度進むと、もう後戻りができないのだ
うお、なんかストイックだぜ・・・
んじゃ、レッツとらいー!(←ぜんぜんストイックではない)
鏡面塗装の下処理 その1.パーツの成型(180番)
- 目的:パーツの成型
- 使用ペーパー:180番
まずこの段階で「欲しい形状」の形を決めます
この翼のパーツのエッジなんだけど
このままの形状も捨てがたい気もするんだけど
鏡面に仕上げたいのでエッジは削り取ることにします
鏡面塗装にエッジはいらないぜ!(←なぜか強気)
ガシガシいくのでペーパーは粗目の180番を使います
エッジを削って、なめらかな曲面に成型していきますね
右が処理前
左が180番でエッジを処理したものです
僕はラクしたいんで「ペンサンダー」という
電動ツールを使わせてもらいましたが(笑)
スポンジヤスリで行って大丈夫ですよ
鏡面仕上げの下処理 その2.表面処理(400番-600番)
- 目的
- 180番のキズを消す
- パーツのヒケを消す
- エッジの微調整
- 使用ペーパー:スポンジヤスリ(320番-600番)
ここでは180番でついたキズを完全に消すのが目的です
この段階で消さないと後で絶対に消えません!
最後まで残ります!
だからしっかりと行いますよ
もしかすると、ここが鏡面塗装で
最も重要な工程かもしれないなーと思います
使うペーパーは320番から600番の番目を持つ
スポンジヤスリがオススメ!
スポンジヤスリは曲面にペーパーをかけるなら
コイツ以外に選択肢はない!
と断言できるスグレモノですよ!
ぼくは作業しやすいように3×4センチくらいに切ってます
スポンジヤスリを持ってない場合は
400番→600番と番目を上げていきます
※スポンジヤスリは各種メーカーから発売されてますが
番目によって名称が異なって、ややこしいんですが中身は一緒です
・3M スポンジ研磨材 中目 (120番-180番)
・3M スポンジ研磨材 細目 (240番-320番)
・3M スポンジ研磨材 極細目 (320番-600番)
・3M スポンジ研磨材 極々細目(800番-1000番)
・3M スポンジ研磨材 超極細目 (1200番-1500番)
スポンジヤスリ(320番-600番)で180番をキズを完全に消しました
パーツのヒケも消してます
あとエッジの微調整もここで行いました
この先は形状を変更することは不可能なので
納得いくまでしっかりやりましょー!
繰り返すけど後戻りはできません
鏡面塗装はストイックな世界なのだ!w
鏡面仕上げの下処理 その3.仕上げ(800番-1000番)
- 目的:600番のキズを消す
- 使用ペーパー:スポンジヤスリ(800番-1000番)
次は800番-1000番の番目を持つ
スポンジヤスリで表面処理の仕上げを行います
先ほど行った600番のペーパー跡をキレイに消す、ということですね
ここでツルツルにすることで
塗装後に鏡のようにキレイに映り込みます
スポンジヤスリを持ってない場合は
800番→1000番と番目を上げていきます
比較写真を撮ってみた!
左:600番まで
右:1000番まで
写真でもわかると思いますが右の方がスベスベですw
一応、ここで鏡面仕上げの下処理は完了です
実は鏡面仕上げのペーパー下処理には
「1500番まで行おう」
「いや2000番まで行う」
「いやいや3000番まで!」
と、いろいろな説があると思うんですけど
過去に実験してみた結果1000番以上の違いは
僕には分かりませんでした
だから1000番まででいいと思うんだけど
どうなんでしょう?
せっかくなんで今回は
その実験を再度してみることにしました
1000番と3000番の違いを比較してみますね
真ゲッター1の翼の形状は2種類あるんですが
片方は1000番で終了します
もう片方は、ここから先はおそらく必要ないと思われる
「3000番までの下処理」を行ってみます
下処理がどこまで必要なのか検証してみる
用意したのは「クレオスのMr.研ぎ出しクロス」
このクロスは柔らかいので僕はタミヤのペーパーよりも
こちらの方が好みです
ちなみにサーフェイサーを吹いた後にこれで軽くなでると
表面がしっとりスベスベになりますw
軽いホコリもとれるので、
僕はサフを吹いた後によく使ってますね
では2000番からいってみよう!
あ、パーツは一回、水洗いしました
前の粉が残っていると新たなキズがつく恐れもあるんでね
(ホントにつくかわからないけどw)
ここからは感覚的には「磨き・研ぎ出し」です
右側のパーツにだけ2000番をかけました
どうでしょう?
1000番との違いがわかります?
一見、写真じゃ違いが分からない?かもしれないけど
こういう場合は光の反射に焦点を持っていくと
違いがわかりやすいです
実は右側パーツに比べると
左側パーツの方が反射がぼやけてます
これが1000番と2000番の違いということですね
あと、触ってみると2000番のほうが
さらにしっとりスベスベなお肌になってますw
ここでちょっと・・・
実は前々から思っていたことがあってね
こんな疑問がありました
「100均で売ってるメラミンスポンジあるじゃん?
これってさー、プラモデルの表面処理に使えるんじゃね??」.
それを実験してみようと思いますた!
で、その結果・・・
メラミンスポンジはペーパーの番目として
2000番よりは上!3000番より下!だと思いました
つまり「メラミンスポンジは2500番のペーパーである!」
ということになりましたw
使いどころは、これから考えます
ちなみに写真のパーツはメラミンスポンジをかけたものです
2000番より光の反射がハッキリしてますな
さらに3000番に進みました
比較写真です
右側のパーツに3000番をかけました
左側のパーツは2000番までです
光の反射が違うね
これが2000番と3000番の違いということですね
これで実験の下処理は終了です
上の翼は両方とも1000番まで
下の翼は両方とも3000番まで
繰り返すけど
3000番までかける必要はないと思うんだけど
それを再確認するためにここまで行いました
結果が楽しみですな!
んじゃ洗浄しますー
スジボリのところは歯ブラシで水洗いして
あとは「超音波洗浄機」にお任せ!
ちなみに「超音波洗浄機」は僕の5つ星のお薦めツールです!
食器用洗剤を数滴、垂らして・・・
スイッチオン!
あとは放置ww
まとめ
はいー軽くすすいで終了ー!
おつかれちゃーん!
あとは乾燥を待ちます
ということで鏡面仕上げの下処理の巻
いかがでしたでしょうか?
まとめると
鏡面塗装は下処理が大切で、後戻りがきかない作業だから
3つのパートを、それぞれきちんとこなすことが重要
ってことですかね
では次回は鏡面仕上げの本番
「鏡面塗装」に入りますぜ!!
楽しみだなー(←パーツ数が少ないから調子にのっている)
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