前回の「プラ版を正確に切り出す方法(その1)」では
・「直線を歪まずに切り出す方法」
・「任意の幅を正確に切り出す方法」
をご紹介しました!
今回は「任意の形状を切り出す方法」についてご紹介します
っていうか、僕もド素人なんですよ!!
今からいろいろ紹介していくので
先輩諸兄のノウハウを僕と一緒に学んでいきましょうね!!(←言い訳がましい輩)
どうやらケチるとよくないらしい「余白の取り方」
で、さっそくですが、
これ最近知ったことなんですけどね
まず「四角」をプラ版から切り出したいとしますよね?
じゃ、どこを切りますか?ってことなんですけどね、
これ「どこにアウトラインを設定しますか?」
と言い換えたほうが正確かもしれないな
まぁ写真をみてください
ん、線が歪んでいるのは気にしないでねw
でね、こんな風にA、B、C、D、の4種類の
アウトラインの取り方があることを知ったんですよ!
正直、僕は言われるまでAの取り方しか考えつかなかったです
なるほどなー!
説明すると・・・
●Aは、「プラ版の端をアウトラインにする方法」
プラ版に無駄がなく、切る回数が少ないですね
普通はこれしか思いつかないよw
●Bは、「プラ版の中にアウトラインを持ってくる方法」
Aと同じく、形状自体は一発で切り出す形ですが
4辺とも切り取る所がAとは異なりますね
まぁこれも、プラ版の端が歪んでいたりすれば
こうなるよね?ってのは思いつきます
●Cは、「欲しいアウトラインの外側を切る方法」
これが僕がナルホドーと思った方法です
これ「プラ版がもったいない」という
先入観があって思いつきませんでした!
敢えていったん外側を切って、余白を残すことで
ヤスリを用いて欲しい形状に成型していくんですね
知っている人には当たり前のことなんだろうけど
でも、気づかんかった!
●Dは、「欲しいアウトラインに余白をくっつける方法」
これもナルホド!!と思った部分です
Cの応用編といえばいいのかな?
余白を一か所残して持ち手にするんですね
で、成型後に持ち手部分を切り離す、ということです
これはホントに目からウロコというか
コロンブスの卵というか言われるまで気づかないけど
言われてみると非常に納得!という知恵ですた!
この4種類の切り出し方を場合に応じて使い分けるのが
プラ版の切り出しの基礎なんですねー
欲しい形状のアウトライン化をどーする??
「アウトラインの描き方」
真っ白なプラ版を前にして一発で欲しい形状を切り出すことは
限りなく不可能ですよね?
「そんなん、言われなくてもわかるわ!」
って感じですね、すいません・・・
ええと、切り出すライン、つまりアウトラインの引き方ですね
方法としては
a.プラ版に定規とペンを使ってアウトラインを書き込む
b.プラ版にマス目ツールなどを使ってポイントを打ち
ポイントをつなげるようにアウトラインを書き込む
c.型紙を貼ってアウトラインを取る
などが考えられます
他にもあると思いますけどね
それでね、cについてなんですけどね・・・
実は最近知ったんですが
なんと、アドビ社のイラストレーターという
プロも使ってるDTPソフトがあるんですが
これ、無償でアドビからダウンロードできるんですよ
すごいよ、これ超朗報じゃん
もうね、これについては驚きすぎて
「!」を使えないですよ
これを知った僕はマジでたまげてテンション上がって
即ダウンロードしてプリンターを買いました
フォトショップもダウンロードできるんだよ
ほんとたまげた
ただし古いバージョンでサポート対象外とのことで
自己責任で使えよ?って感じみたいです
興味のある方は
「イラストレーターcs2 無料」
とかで検索してみてください
で、このイラストレーターで
1.製図して
2.それをプリントアウトして
3.「貼ってはがせるノリ」等でプラ版に貼り付ける
ことをすれば正確なアウトラインが
プラ版上に出現するわけです
いや、ほんとマジでびっくりw
これで「カッティングプロッタ」があれば
マジでヤバイことになりますねw
というか実践されているモデラーさん、 結構いるみたいですよ?
詳しく知りたい方は
「カッティングプロッタ」とか「STIKA(ステカ) 」
とかで検索してみてみて!
円を切り出してみる
では基礎知識を知ったところで
これらの知識を実践していきます!
円を切り出す方法ですね
小さい円ならポンチとかもアリだと思いますが
大きい円ならコンパスカッター(サークルカッター)を使うわけですね
これ、面白そうなので実践してみる!
まずサークルカッターと定規で
プラ版にアウトラインを描きました
余白の取り方は上で述べたCの方法
アウトラインの描き方はaの方法
ということになりますね
プラ版の厚さは1.0mm
円の直径は30mmとしました
まず大雑把にアウトラインの外側を
ナイフで10回くらいなぞって
そのあと手で切り折りしました
そのあとニッパーで角を切り取りました
岬さんの動画はサークルカッターで
円を直接切り出しているけど
1.0mmのプラ版だと厚さ的に
カッターだけでは無理だよね??
なのでこういう手順を踏んでみました
中心点に1.5mmの穴をあけました
ちなみに穴を空ける場合は
1.ニードルで点を打つ
2.細いピンバイスで穴を開ける
3.太いピンバイスで穴をだんだん太くしていく
という段階を踏むとよいですな!
これも常識なんでしょうけど
最初は知らないんだよねー
電動ドリルで旋盤加工してみます
金属ヤスリや180番ペーパーで周りを削ります
30.1mmになりました
でも実は・・・
ほかの角度から直径を計ると
30.4mmだったので正円になってないんです・・
これは、あれだ
ニッパーで切り出した後に
いったんヤスリで角を取った方がいいんかな?
さっき、それやらなかったからなー
と思い直して、再び挑戦します!
今度は30.0mm?30.2mmまで誤差が減りました
カンペキではないけど
さっきより正円には近づいたです
いやーこれ、正円にするの難しいねー
ドリルとプラ版を完全に固定して
0.1ミリ単位で削っていけるような
工場のような設備がないと難しいんじゃないかなぁ?
とか思いつつ、次の実践にいってみませう!
しいたけに挑戦してみる
「しいたけ」というのはもちろん、
キノコのことじゃないです
n兄さんという超絶モデラーが制作されている
薄いプラ版を何層にも重ねたハイディテールです
ちょっと無断でブログから画像を頂戴いたします
(万が一まずければ、そっこー削除します)
こ、こんなんできるわけねー!!
でも、ちょっとだけ挑戦してみるw
n兄さんのブログはこちら!→>n兄さんのプルプル日記
しいたけ講座はこのあたりに!
http://nblood.blog67.fc2.com/blog-entry-167.html
http://nblood.blog67.fc2.com/blog-entry-119.html
まずイラストレーターで任意の図形を作成して
プリントしてプラ版に「貼ってはがせるノリ」で
貼り付けました
プラ版は0.5mmを使用してみます
この余白の取り方は
上で述べたdのやり方ですね
完成形の厚さを8.0mmにするつもりです
すると外板は8枚必要なんですが
いっぱいプリントされてますねw
まぁ気にしないでくださいw
アウトラインを切り出していきます
ここでちょっと黙考してしまった・・
台形の中の四角を切り取りたいんだけど
上辺は問題ない、
左辺と右辺も、まぁ上にナイフの逃げ場はある
しかし下辺を切り取るには
どうしたものか・・・
幅は2.0mmにしてあるので
少しナイフが行き過ぎると
必要な個所まで切り取ってしまう・・・
そういや先日、100均で買った精密ドライバーの
マイナスを砥石で研いでたので
これを使ってみよう
切り出す幅がちょうど2.0mmで
ドライバーの幅も2.0mmだったので押し切った!
しかし、ほかの幅の場合は
どうやって底辺を切り取るんだろう?
一度△状態にして、ちょっとずつ
ヤスリで成型とかかなあ?
それかピンバイスで穴を空けてから成型とか?
って、ぶつぶついってないで次に行きますw
あ、ちなみに曲刃って結構使いやすいですねー
デザインナイフとか刃の角度が30度で使いやすいけど
丸いのも切り出す形状によっては使いやすいね
これはオルファのアートナイフプロです
ツールって適材適所、ケースバイケースですな
そんなこんなで8枚の板と
あと成型用の「外板2枚」を切り出しました
結構、余白部分のプラ版のロスが出ましたなー
でもある程度は仕方ないというか
「必要なロス」ということですね
もうすこし効率的にできるかもしれないけど
まぁ、初めてなものでww
次にまとめて成型してみるか
黒瞬着で点づけして・・・
重ねる・・
ていうか、ちょっとこのサイズのものを
重ねるのはかなり難しいぞ??
アウトラインを成型したあと、全部をはがして
両面テープで固定して表面をかるくならす
この作業、n兄さんによると重要とのことです
それでは、持ち手部分は切り取って
必要な板8枚と中にいれる8枚、
合計16枚を重ねていきます・・・
重ねましたー
ていうか、重ねるの、超ムズイんですけど!?w
あとで知ったんだけど
底板が必要みたいですね
他の人はこの失敗を反面教師としてくださいw
ええと、現在、ジムⅡを練習素材として
いじっているんですが
その背中に取り付けてみます
あ、ランドセルは取りましたw
取り付けたんですが・・・
これ、近くで見ると
吐き気がするほど不細工なデキですwww
マジで吐き気がするw
こんな小さいのビシッと作れちゃう
n兄さん、凄すぎだわーww
そんな感じで、以上、
プラ版の切り出し方(その2)なんですが
なんか、この記事、初心者講座というより
失敗制作記事と成り下がっているんですがw
初心者の方の少しでも参考になれば幸いでございます!
・・・って、おれも初心者じゃんwww
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