マシーネンクリーガーの「オスカル」を制作してますー!
前回は工作と基本塗装をしました
で、ここで完成!ってコトにしても
モチロンいいんですけど、
こういうメカって
「今までが下地塗装で、ここからが本番だぜー!」
みたいな気分にもなりますねーw
なので今回は「汚し塗装・ウェザリング」に入ってみますー!
で、いろんな汚し方があって
「これが正解」とかないと思うんですけど
今回の「オスカル」は砂地やら湿地やらをホバーで
疾走しているイメージなんでその方向で
いろいろなウェザリングを試してみたいと思いますー
いろいろな技法を行っていきますよ!
■1.フィルタリング(油彩)
うすーい色のセロファンを
1枚かぶせたような効果をつける
「フィルタリング」からいってみます
「ウォッシング」との定義の違いは
前に聞いたことがあるような気もするけど
忘れてしまったw
でも「フィルタリング」って言葉は
目的をハッキリと表してると思うんで
僕、この単語けっこう好きなんですよねー
今回は油彩で行ってみますけど
エナメル塗料でもできますよ
- ジッポーオイル
- ターペンタイン(たぶんぺトロールよりもおすすめ )
- エナメル溶剤
どれでもいいと思いますけど
たぶん上から順に乾燥時間が早いです
平筆でさーっと塗ります
あ、つや消しクリアーをこの前に吹いてます
デカールの1と8を比べると
フィルタリングの効果が確認できますなー
ここは積極的に色を入れるんじゃなくて
なんとなく色がつけばオッケーって感じかなー
ラッカーで行った基本塗装の各種の色に
なんとなーく一体感が出たかな?
って気分になれば、それでオッケー牧場
ちなみに「油彩とエナメルの使用感の違い」なんですけど
よくわかんないけど
油彩の方は粘度が高くて乾燥が遅い分、
「表面に刷り込まれていく」
ような感触を僕は持ってます
表面に馴染むって感じかなあ?
じゃあエナメルはどうなの?って言われると
けっこう返答に困るです
「表面に乗る」
って感じなのかなぁ?
そんなに考えて使い分けてるワケでもないです
上手な方は、キチンと特性を理解して
使い分けてるのかもしれないですねー
ちなみに油彩の色で
本とかでよくオススメされている
- バーントシェンナ
- ローアンバー
- ホワイト&ランプブラック
あたりを用意しておくと重宝すると思います
■2.ピンウォッシュ(エナメル塗料)
ピンポイントでウォッシングするから
「ピンウォッシュ」って呼ばれてるみたいです
要は「スミイレ」なんですけどね
でも、ふき取りはしないです
ピンウォッシュの目的は
「ここにモールドが入ってますのよ!」
っていうのを目立たせるってことです
人間がモノを見る時の目を上手く補完してあげる的な、
つまり人類補完(以下略)
今回はタミヤの希釈済みの
「ダークブラウン」を使ってみます
もちろん普通のエナメル塗料でもダイジョブです
塗る箇所が多いのでビンの筆は使わずに
塗料皿に移して面相筆でチョンチョンと
リベットなどの「段差」に入れていってみよう
■3.ストリーキング(ドッティング)(エナメル塗料)
縦落ちを描いてみます
雨だれとかの表現ですね
「塗料を点付けして溶剤で伸ばす」
というやり方でドッティングとも言われてますよね
油彩でもできるけどエナメル塗料を使ってみようかな
この作業は少し忙しいので左手に筆を3本用意して
交互に右手に取って使い分けてみよう
a.塗料点付け用の筆
b.溶剤用の筆
c.伸ばし用の筆
と用意してみたです
次に「b.溶剤用の筆」で
「塗料の5ミリくらい上」に
溶剤をたらして・・・
そして「c.伸ばし用の筆」で
上から下に向かって塗料を伸ばしてみます
「自分で描く」というよりも5ミリ上に垂らした溶剤が
「自然に垂れていくのを筆で助けてあげる」
って感じがいいんかな?
先ほどのピンウォッシュで不自然な跡が残っていたところも
ここで馴染ませておこうかなー
あとここで一回クリアーでセーブしときます
つや消しクリアーを吹きました
■4.アルコール落とし(アクリル塗料)
次は簡単で劇的に見た目が変化する
「アルコール落とし」です
僕は最初はエアブラシのやり方しか知らなかったんですが
「筆でもできる」って最近知ったので今回は筆で行ってみます
- アクリル溶剤
- 燃料用アルコール
- タミヤアクリル「バフ」
を用意しました
ストリーキングと同じく少し忙しいので
左手に筆を2本持ちます
乾くとこんな感じです
スモークディスチャージャーの上らへんに
泥がたまったような表現とかできてます
これは狙ってやったわけじゃないんですよ
この偶然できる模様とかがアルコール落としは楽しいんですよねーw
神様からの贈り物だと思ってます
一つ注意点としては
バフを使うってことで
この作業後に明度が上がるのでそれを見越して基本塗装の明度を
考えて塗っておくといいかもしれないですー
あ、バフの明度を落とすのもアリかもですね
■5.泥・砂の表現(ピグメント)
次は足回りに泥をつけてみます
今回はピグメントを使ってみます
メーカー様からもいろいろ販売されてますけど
べビーパウダーでも可能だし画材のパステルを
茶こしでこすっても自作できますねー
こういう粉モノを扱うときはマスク装着を推奨ですな
粉でも、もちろん調色が可能なんですよ
複数の色を混ぜてみますー
すこし濃い感じでつけてみたいんで
マットメディウムを塗ってみよう
乾いたらつや消しになります
木工ボンドだとツヤが出ちゃうのよねー
乾かして余分な粉を筆で払い落としたら
こんな感じになりました
「アルコール落とし」の不自然な部分も
ピグメントをこすりつけて誤魔化しますw
最初にマットメディウムを塗った部分は
粒子が大き目になりましたな
ちょっとわざとらしくなっちゃったかも?w
ちなみにピグメントをマットメディウムで
こねるように混ぜれば
もっと粒子が大きい泥になる思うです
あとグロスポリマーメディウムで混ぜれば
水分のある泥が作れるんじゃないかと思いますー
■6.金属感の表現(グラファイト)
銀ブラシほど主張させたくないけど、
「ちょっと欲しい」って感じだったんで
ボルトなどいくつかのパーツに
「おれは金属なんだぜ!」
という自己主張を、少ーしさせてみます
2Bの鉛筆で色をつけて綿棒でこすれば
それっぽくなりますねー
このウェザリングのいろいろ、
別にやってることは難しいことじゃないけど
上手な方がやるとカッチョいいんですよねー
僕はヘタだけど、まぁ楽しんでやるようにしてますよーw
横山先生は
「上手く塗ろうとしても上手くならない、楽しんでやれば上達する」
といわれてますからねー!
長くなるので記事をわけます
後編に続きますー
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