はじめに
今回は接着剤についてお話しします
バンダイのガンプラは古いキットを除いて
接着剤を使わなくても組み立てることができます
これはハイグレード(1/144)でもマスターグレード(1/100)でも同様です
これはスナップフィットという、
はめ込み式のパーツ構造になっているからです
しかし戦車や飛行機などのキットになると、細かい部品が多く
組み立てるのに接着剤が必要になってきます
接着剤が必要か、不必要なのかは
たぶん箱に書いてありますから(書いてないのもあるかも。。。)
「とりあえずガンプラ一個作ってみたい」
という場合には接着剤はいりません
(ただし、合わせ目を消す場合には必要です
合わせ目処理については別の記事で書きますね)
この接着剤(セメント)にはいくつか種類があるので、
それをご紹介してみます!
流し込みタイプ
流し込みタイプが一番よく使うタイプの接着剤(セメント)になります
使い方は、パーツとパーツの間を0.5ミリくらいかな?
コピー用紙が一枚入るくらいのすきまが理想だと思うんですけど、
そのすきまを筆で塗るような感じで接着剤を置いていきます
すると、すきまにサッと流れていきます
そのあとギュッってパーツ同士を押し付けると接着されます
なんでこんな当たり前のことをワザワザ書いているのかというと、
僕が初心者の頃は、使い方が分からなかったからです(笑)
流し込みタイプは速乾性なので
使い勝手がとても良いです
僕は通常は流し込みタイプを使ってます
普通のセメントタイプ
ふつうって何じゃい!?って感じですけど
流し込みじゃない方のタイプですね
流し込みがサラサラなのに対して、
こっちはドロドロしています
流し込みを使う時に必要な
0.5ミリほどのすきまを保持できない時は
こちらを使います
こちらは遅乾性で乾燥までに数時間かかります
厳密にいうと完全乾燥に3日とか、または1週間とか
いろんな方がいろんな説を唱えられています
強度は、乾燥後はどちらもあんまり変わらない気がします
厳密にいうと、ふつうのセメントの方が強度が高い気がしますが
現実レベルではあんまり気にならないです
ちなみに、この2つのタイプはどちらも
「プラスチックを溶かす」ことで結果的に
2つのパーツが接着なされています
接着剤とはプラスチックを溶かすものなんです
塗布する量が多いほど溶ける量が増し、
また乾燥にも時間がかかります
あと、乾燥すると物質は体積が縮みますよね?
プラスチックも同じで、
ベトベトに溶けたプラスチックが乾燥すると
体積が縮みます(これを「ヒケる」と呼んでます)
瞬間接着剤
上記の接着剤が
「プラスチックを溶かして接着する」のに対して
瞬間接着剤は
「接着剤そのものが硬化して接着」がなされます
接着剤ほどではないけれど、瞬間接着剤もヒケますね
どこかで瞬着はヒケない、と読んだ気もするんですが
ぼくの経験上、瞬着もヒケます
使い方としては
1.プラスチック以外のものを接着するときに使います
って、これは想像がつきますよね?
でも、もう一つ、
2.穴を埋めるなど、パテがわりに使う
という使い方があります
というか瞬間接着剤は
穴埋めに使うことの方が多いくらいです
特に「合わせ目消し」に威力を発揮します
写真は上段はプラモデル用接着剤で、左から
- クレオス Mr.セメントS(流し込み)
- タミヤ タミヤセメント(流し込みタイプ)
- タミヤセメント
下段は瞬間接着剤で、左から
- ロックタイト 強力瞬間接着剤ブラシ付き
- ウェーブ 瞬間接着剤×3S ハイスピード
- ウェーブ 黒い瞬間接着剤 高粘度タイプ
です
では軽くレビューしてみます
クレオス Mr.セメントS(流し込み)
これはすごく使いやすいです!
乾燥時間がすごく短いんです
だからプラの表面を侵しにくい、
つまり表面を荒らさずに小さなパーツを接着できます
ちなみに、ずっと使っていると量が減って、
筆の先に接着剤をつけにくくなるので、
そうなったら、さっさと次の一本を買いましょうー!
僕はしばらくの間、もったいぶって新しいのを買わなったものだから
使いづらくなって、それがストレスになっていました(笑)
タミヤ タミヤセメント(流し込みタイプ)
先ほどと同じ流し込みタイプです
でも、メーカーが違うと使用感が変わります
タミヤの流し込みセメントは、
クレオスの流し込みセメントと比べて
若干、乾燥時間が長いです
それは決してデメリットではなく、
利点として捉えると、
うまく使い分けることができると思います
たとえば細かいパーツを点付けするときなど、
クレオスだと早すぎて間に合わないことがあるので、
そんな場合はタミヤを使います
タミヤセメント
ドロドロ系はあんまり出番はないけれど、
やはりこれがないと困る!って場面は出てきます
やっぱり1つ持っておかないといけないアイテムですね
ちなみに使っていると粘度が上がっていくんですが
流し込みタイプで希釈が可能ですよ
ロックタイト 強力瞬間接着剤ブラシ付き
瞬間接着剤は、僕は何個かいろいと試しました
その中で「これはいいな」
と思ったのがロックタイトです
がっつりカチカチになってくれますし、
ハケがついてるのが使い勝手がいいです
ウェーブ 瞬間接着剤×3S ハイスピード
これは低粘度の瞬間接着剤で切削性も良いので
気に入ってます
かなりサラサラしてて、狭い所にもスーッと入っていきます
これ実は、黒い瞬間接着剤と混ぜて使うと
メチャ使いやすい!ということを発見してから
頻繁に使用しとります!
ウェーブ 黒い瞬間接着剤 高粘度タイプ
これは、使い方が最初は分からなかったんですよね
人によって評価が分かれるっぽいんですけど、
僕の場合、現在では手放せないアイテムです
これ、そのままでは乾燥に時間がかかりますし
意外とヒケるものですから
「どこが瞬間接着剤じゃい!」って最初は思うんですが
ズバリ言うと、黒い瞬間接着剤のポテンシャルは
硬化スプレーと併用して発揮されます!
硬化スプレーを吹くと、本当に瞬間で固まります
自然乾燥だと結構ヒケる量が多いんですけど、
硬化スプレーを吹けばヒケも少ないですし
すぐに作業に入れます!
色がついてるから視認性が良いのも◎です
あと、先にご紹介したハイスピードを混ぜることで
粘度を調整できることがわかりました
ちなみに、いつでもすぐに出せるように
さかさまにして保管してあります
こうして保管しないと、なんか分離した液体が
出てくるようになるんです
ちなみに、黒い瞬間接着剤をさかさまに保管するアイデアは
横山宏先生の「Ma.K. モデリングブック」で知りました
この本は超お薦めです!!
ウェーブ 徳用瞬着硬化スプレー
瞬間接着剤にサッとひと吹きすると、
あっという間に、それこそ瞬間で接着剤が固まる
魔法のスプレー!
とにかく待ち時間が要らない、というのは
ものすごい価値があると思います!
硬化スプレーはロックタイトにもハイスピードにも使えますが
特に黒い瞬間接着剤のポテンシャルを
最大限に発揮できると思いです
逆に硬化スプレーを使わないなら、
黒い瞬間接着剤は意味がない、とまで断言しちゃいます
初心者が間違えやすい瞬間接着剤の使い方について
流し込みタイプ、普通タイプの接着剤(セメント)については
特に問題はないと思いますが瞬間接着剤の使い方については
ポイントがありますのでご紹介しておきます
それは、直接パーツに出さないということです
僕はミンティアの空きケースに
ビニールテープを張り付けたものを台座にしてます
ここにいったん、瞬着を出すわけです
ビニールテープはいつでも
貼りかえれられるので便利ですよー
そして針金を使って混ぜたり、すくったりして
パーツにもっていきます
決して、瞬間接着剤の口から直接パーツに
持っていったりしません
横山宏先生は「Ma.K. モデリングブック」で
「ビヤァーて本体にかかって終わりになります」
と書かれていますが、ほんとにそうなります(笑)
針金のいいところは、狭いところにも持っていけるし
先端を曲げたりできるので
厄介な個所にも狙いをつけやすいことです
先端がダマになって使いづらくなったら
ニッパーで切ればいいだけ!
経済的で効率的なんです
まとめ
繰り返しますが、ガンプラを
説明書通りにそのまま作るのであれば
接着剤は不要ですよー
合わせ目を消したり、なにかしら改造を行っていったり、
あるいは接着剤が必要なキット(戦車・車・飛行機など)
を作る場合に必要になってきます
僕は最初、このことを知らずに
キットと一緒に接着剤を買って
「うわ、いらなかったの!?」
ってビックリしちゃいました(笑)
【次の記事】
【関連記事】
Recent Comments