今回はプラモデルの表面処理で使う工具
ペーパー(紙やすり)について書きます
どういう時にペーパー(紙やすり)を使うの?
まずペーパー(紙やすり)は、
目的に応じて必要になるものであり
必ずしも必要というわけではないんですよー
ということをご紹介しますね
必要なことは
- どういう種類のペーパー(紙やすり)があるのか
- どういう場面でペーパー(紙やすり)が必要になるのか
ということを知ることだと思います
そのためには
- どういう完成形を目指しているのか?
をまず知ることが必要かと思います
こういうと
「どういう完成形って、どういう意味??」
って思われるかもしれないですね
すみません、説明がへたくそで・・
ではまず、この4枚をご覧ください
1.塗装しないで作ったRGガンダム
無塗装で、いわゆる「素組み」という完成形ですね
この場合、ペーパー(以下、ヤスリで統一します)はゲート部分にのみ必要です
「ゲートの後をなるべく目立たなくする加工」
をするためにヤスリをかけるわけです
写真を拡大して左手首あたりを
見ていただけるとお分かりかと思いますが
このガンダムは、まだゲート処理を行っていません
塗装する場合には「仮組み」と呼ばれる状態です
ちなみに無塗装は、全塗装とくらべて
逆にやすりのテクニックが必要で、
無塗装でキレイに作るのは、
全塗装でキレイに作るより難しいとすら僕は思います
難しいこと言うと、
ゲート部分にのみヤスリをかけ
それ以外のパーツにはヤスリをあてない技術が必要です
ペーパーの番目でいうと
(400)→600→800→1000
という工程が必要になると思われます
または、カッターナイフとかデザインナイフで
ゲート後が白化しないように、
かつゲート以外のパーツを傷つけないように
削る技術が必要ですね
ここで、ひとつ言っておくとですね、
こんなことに労力かけるなら
塗装したほうが楽しいよー!
塗装はじめるの簡単だよー!
と言っておきます(笑)
塗装については今回は触れませんが
でもまぁ、組んで終わりでも、
楽しければ全然オーケーです!
実際にぼくも、ゲート処理もぜずに
組んだだけで満足したキットがたくさんありますよー
2.汚し塗装が入ったミリタリーテイストのティエレン
これはゲート処理にのみ、ヤスリの工程が必要です
逆に、乱暴に言うと、それ以外の部分には
ヤスリをかけなくてもいいです
こういう仕上がりを目指すなら、
いわゆるパーツの表面処理は必要ないということです
このティエレンはラッカーパテで
パーツ表面をザラザラにしています
そういうテクスチャーを入れることで
情報量を増やそう、という意図があります
ですのでこの場合、表面処理の必要は全くありません
3.マットな仕上げのガンダムVer3.0
ガンプラでもっとも多いタイプの完成形ですね
この完成形を目指すなら
ゲート処理のほかに、
可能な限りすべてのパーツ表面に対して
ヤスリをかけますと完成度があがります
プラモデルのパーツは平面に見えても
実はへこんでたりするんで(ヒケといいます)
ヤスリで完全な平面にすると見栄えがよくなるんですね
あとエッジの部分がキッチリ角になっていない場合もよくあります
ガンプラの場合、俗にバンダイエッジと呼ばれます
これは意図的に施されているものであり
決して、決して、決して(くどい)
モデラーに対するバンダイ様の嫌がらせではありません
これをヤスリをかけることによって
キッチリ角にできると見栄えがよくなります
ペーパーの番号でいうと
(180)→400→600→(800)
という工程が必要です
600番以上は、どこで止めるかは個人のスタイルであり
ここに正解を求めるのはナンセンスな気がします
なおこのガンダムは400→600で終わっています
4.カーモデルのようなテカテカ表面加工のキュベレイ
こういうグロスっぽい仕上がりを目指すなら
ゲート後を目立たないようにするのはもちろん、
パーツ表面にへこみがなく、しかもスベスベにしとくと
完成度があがります
ここをおろそかにすると、きれいな光沢が
得られない可能性がありますので
ヤスリで徹底的に処理します
ペーパーの番号でいうと
(180)→400→600→800→(1000)→(2000)
という工程になってきます
さらに塗装後にも追加のヤスリの工程が必要になってきます
(「鏡面仕上げ」の項で説明します)
これを作るの大変ですけど、立派にできたら
「う、美しい!これはもはや美術品だぜー!!」
と悦に入れるものになります(笑)
ペーパー(紙やすり)の番号について
もうお分かりかと思いますが
ペーパーには番号があります
数字が低いほど荒く、数字が高いほど細かいです
60、120、180、240、360、400、500、600、800、
1000、1200、1500、2000、3000、4000、・・・
こんな感じでいろんな番号があります
どれ使えばいいの?って困惑しますよね?(笑)
僕はとりあえず
180、400、600、800
まずこの4つの番号を実際に使ってみて
それらの違いを時分ご自身で確認されることをオススメします
なお、ペーパーは使っていくと表面が消耗し
番号が上がっていきます
「使い古した400が具合がいい」なんて会話も
モデラーさんの間では行われていますよー
まとめ
このように、ペーパー(紙やすり)は
目的とする完成像によって
選択が変わってきます
逆に言うと、完成像が決まれば
手順もおのずと決定していきます
次はヤスリの種類について書きますー
【次の記事】
Recent Comments