「鏡面仕上げの方法」の3回目です
前回は「パーツの塗装」を行いました
今回は「研ぎ出し」です!
鏡面仕上げの最終工程ですねー

これが研ぎ出し前の写真です
クリアーを吹いて乾燥させてある状態です
普通の制作であれば、ここで完成状態なんですが
「鏡面仕上げ」はここから本番ともいえますな!
まだだ、まだおわらんよ!(←だまれ)
さて「鏡面仕上げの研ぎ出し」の
メニューとしては
- 2000番でクリアーの研ぎ出し
- コンパウンド(粗目)で磨き
- コンパウンド(細目)で磨き
- コンパウンド(仕上げ目)で磨き
- ワックスで仕上げ
という感じです
この辺はその人の制作スタイルで1のあとにクリアー吹きを追加したり
3のあとにクリアー吹きを追加したり、または4を省いたり、5を省いたり、と
と工程を追加したり省いたりしていると思います
仕上がりを見ながら必要に応じて対応するのがいいと思いますね
もしくは気分によって行ったり止めたり、だな(笑)
んじゃ、やってみますー!
2000番でクリアーの研ぎ出し

これが鏡面仕上げで一番重要かもしれないです
この研ぎ出しを行わずに、いくらコンパウンドで磨いても
鏡面にはならないです
なぜなら表面が「円滑にみえて実はまだ凸凹だから」です
ペーパー当てれば梨地になるんでわかりますよ
まずはしっかりつや消しマットにしちゃいます
「せっかくテカテカなのにマットにしていいの?」
って思うかもしれないけど、いいんです!
やっちまいなー!←キルビル
ここの注意点としては
- 均等にもれなく研ぎ出す
- エッジを削らないこと
ですかね
では行います!

研ぎ出し中です
エッジ付近がまだ梨目になってますね
こういう研ぎ残しが無いように
光をあてて確認しながら地道に行います
ここが一番時間がかかるところですな
最初はクレオスの2000番クロスを使ってたんですが
手ごたえが薄いので
タミヤの2000番ペーパーに切り替えました
同じ番目なんだけどクロスは「磨く」、
ペーパーは「削る」に力点がある気がします
ここはしっかり研ぎ出したい!

アーヤッチャッタヨー
先端を削りすぎてしもうたー
だから「エッジは注意」とあれほど・・・ ←
リタッチは危険なので見なかったことにして続行しますwww
鏡面仕上げに後戻りはないのだー!

さらに研ぎ出してクリアーの梨地が消えました
ここまでやれば十分だ!
この段階における2000番ってなんか結構削れるんだよねー
疲れたけど上手くいったなー(←さっきの失敗は脳内消失している)

水洗いして研ぎ出しが完了しましたー!
いやーここが山場でしたねー
見てる側は一瞬かもしれんが1時間以上かけてるんだぞ!
峠は越えた!あとは気楽にコンパウンドです!
なんか達成感があるね!
ではコンパウンドに入ります

さてコンパウンドですが
各種メーカーのものがあるんですが
僕は比較していないので違いがわからないです
とりま今回はスジボリ堂のを使ってみます
「システムコンパウンド セット」というものです
もちろん、タミヤのコンパウンドでも手に入りやすいのでOKです

あと、こんなグッズもあるんですよ
リューターにつけるスポンジバフセット
スジボリ堂の「マイクロポリッシャー」
これプラモ屋で見つけてね、「おおー面白そう!ラクそう!」と
どうしても気になって購入したんです
磨きは手で十分いけるんですけどね(笑)
他の方は使わなくていいと思いますよ
まぁ実際、使うとラクなんですけどね
あ、ちなみになんですが
今回の鏡面とは直接は関係ないんですが
ちょっと出てきたリューターについて
これ「プラモを改造」するなら絶対オススメです!
ていうか「なくては話にならないツール」です
ちなみにwaveの「ハンディルーターMk.1」が激推し!です
コンパウンド(粗目)で磨き

ほいじゃ磨きに行きましょうか
まずはコンパウンドの粗目ですね
あ、ここから先は似たような写真が続きます
パーツの輝きに注目してみてね!

コンパウンドは割としっかりつけますよ
つけすぎは良くないかもしれないけど
こういうのはあんまケチケチしない方がいいと思われます

リューターでギュイーンとな
皆さんは付属のクロスでお願いしますw
ちなみに最初これやった時
コンパウンドが飛び散ったんで空き箱をおいてます
そうそう、飛び散った先にね
ガンダムが置いてあったんだけど
飛び散った後がなんかいい感じのウェザリングに見えたんだよねー
そういう使い方もできるかもしれないですね

コンパウンド(粗目)の磨きが終わりました
このあと軽く水洗いして次に移ります
この水洗いは次への影響を残さないために行った方がいいと思います
あと使用クロスもコンパウンド別に分けておいた方が無難です
鏡面仕上げは慎重というか細心なんです
コンパウンド(細目)で磨き

次は(細目)ですね
やることはさっきと同じです

これは(細目)使用前
次の写真と比べてみよう

(細目)使用後
写真で違いがわかるかな??
肉眼では明らかに変化しとりますよ!

ちょいと別角度で
もう鏡面になってるのよ!
いやーよかったー、ひと安心しましたです(笑)
コンパウンド(仕上げ目)で磨き

次は(仕上げ目)ですね
さっきの(細目)でやめてもいいんだけど
これをやると、またさらに一段と輝くよ!
もし、初めて鏡面に挑戦するなら
ぜひここまでやってほしいですなー

比較写真です
左・コンパウンド(細目)まで
右・コンパウンド(仕上げ目)まで
写真でわかるかなぁ?
明らかに輝きが違うんだよね!
左しか見なければ「もう十分輝いてるよね?」って思うけど
右を見てみたら「すまん、おれが間違っていた!」
と思うハズww

別角度にて
写真じゃ見えないけど・・・
肉眼では蛍光灯の本数までバッチリです!
ちゃんと写りこんでるんですよ、信じて!(←うざい)
いや僕も最初はね、
「コンパウンドって3つもいるの?(細目)だけでよくね?」
とか思ってやってたんですが、やっぱ違いますよ

ここでコンパウンドの磨きは終了です
消毒用アルコールでキレイキレイにふきふきします

あ、ちなみに僕はメガネを吹くクロスを
コンパウンド用や仕上げ用の磨き布として使ってます
アルコールは「消毒用エタノール」ですね
100均で買ったスプレーボトルに入れて常備してます
アルコールはなにかと使えるアイテムですよ
塗面も傷めないですよ
ワックスで仕上げ

最後にワックスを塗っておきます
ワックスはツヤを保護したり
ホコリの付着を緩和する効果があるみたいです
なんかあんま効果を感じないんだけど
いちおー使ってます
僕はタミヤのを持ってますけど、これがなくなったら次は
ハセガワの「コーティングポリマー」が欲しいなぁ思ってます
(追記)
上記について追加と訂正をします
まず、ワックスの効果についてですが
クリアー層をコンパウンドで磨いていって、
「鏡面にはなるものの、ツヤがなくなってしまった??」
というようなときにワックスを使うと確実にツヤが出ます
あとハセガワの「コーティングポリマー」を試しました
タミヤの「モデリングワックス」と比較したところ
あくまで個人的な主観なんですけど
ハセガワの「コーティングポリマー」の方が「ツヤが深い」と思いました
こう言ってしまうとナンですけど
タミヤのは若干、曇りが残る印象で、
ハセガワの方がグロス度合いがより高い感じです
もちろんタミヤのワックスでも、使うとツヤは出ます
さて、実験の結果は・・・?

ふう、そんな感じで「鏡面仕上げ」が完成しましたー
さて、1回目の「表面処理」で
上のパーツは1000番まで、下のパーツは3000番まで、
で下処理したことを覚えているでしょうか?したんだよ!
で、どうですか?違いがわかります?
肉眼でも比較してみたけど
うーん、ちょっと違いがわからないなー
下処理が終わった時点では明らかに違うんだけど
塗料が乗っていくと関係ないんだよねー
まぁ塗料の濃度とか重ねる量にもよると思うんですけどね
600番までだと明らかに違うんですけどねー
800番になると、もうかなり分かんないんですよ
1000番を超えてくると、もうそれが
2000番であれ3000番であれ、同じですよね??
ですのでこの結果から、僕の中では、やはり
「鏡面仕上げの下処理」は1000番までで十分、
スポンジヤスリなら800番-1000番で終わり!
ということになりましたー
鏡面仕上げのまとめ
ここでまとめてみます
鏡面仕上げで大切なのは
- 1000番までしっかり表面処理する
- 塗装した後は3000番で撫でる
- クリアーをしっかり吹いて2000番で研ぎ出す
これが重要なんじゃないかと思います
これが鏡面仕上げのポイントですね
以上、参考になれば幸いでございます!

ただねー、写真にこのピカピカを収めるのって、難しいんですよね・・・
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