前回は筆塗りをするときのお薦めの筆のご紹介をしました
今回は塗料の希釈の方法についてご紹介します!
筆塗りで使用する塗料の種類
まず最初に簡単に
塗料には種類があるということを
説明しておきます
大別すると以下の3種類です
- ラッカー塗料
- 水性アクリル塗料
- エナメル塗料(油絵具もここに含みます)
難しい説明は止めますが
1→2→3
の順番で塗っていけば
間違いないです
なので「下塗り、基本塗装」
に使う塗料はラッカー塗料を使います
最初は模型コーナーにいっても
どのビンがどの塗料の種類なのか
分かりづらいと思いますが
ビンをよく見ると分かります
写真は左から
- 水性アクリル(クレオス)
- ラッカー(クレオス)
- ラッカー(ガイアノーツ)
- 水性アクリル(タミヤ)
- エナメル(タミヤ)
です
水性塗料についてなんですけど
僕は初心者の方に水性塗料はお薦めしませんので
説明を省きます
ラッカー塗料のメーカーとしては
クレオスとガイアノーツの2社がメインですね
僕はクレオスのラッカーが好みで
主にクレオスの塗料を使ってます
ガイアノーツはピンポイントで
色を持っているって感じです
まぁこれは好みなので
どちらのメーカーでも構いません
もちろんラッカー塗料同士なので
メーカーが別でも混ぜて使えますよー
ということで、
以下はラッカー塗料を使用して
筆塗りする方法、ということを
知っておいてください
では次に希釈についてご説明します
筆塗りに適した塗料の希釈とは?
僕が筆塗りをしようと思った時に
一番分からなかったのが
「塗料の希釈について」
なんですよねー
「どれくらいの濃度がベストなのか?」
ということですね
これが本当に分からなくて
最初のうちは困っていたんですけど
はっきり言おう、今でも分からん!!(笑)
でも一つわかったことがあります
それは「あんまり気にしなくていい」
ということです
といいますか、気にならない方法で
塗っている、といえばいいですかね?
塗料というのは、空気に触れれば乾いていくわけで
厳密にいえば常に希釈率は変動しています
ベストな希釈率は気温や湿度によっても変わりますし
塗料一つ一つの色によっても違う、
ということが分かってきたんです
じゃあ、どうすればいいのか?
ということで
僕が今やっている方法をご紹介してみます
筆塗りの方法 その1 塗料を撹拌します
ビンのフタを空けると塗料が入っていますが(当たり前ですね)
底に顔料成分がたまっていて
シンナーと分離している状態なので
しっかり撹拌するのが
塗装の最初にやることですね
グルグルしっかりとかき混ぜるだけです
その混ぜる道具なんですが
僕は最初はお金をケチって竹串でやってたんですが
塗料をキレイにふき取れないのが
精神的なストレスになって専用の撹拌棒を買いました
タミヤの「調色スティック 2本セット」というやつです
これが「最初からこれを買っとけばよかった!」
と思うほど使い勝手がよくて
ストレスから解放されました!
悪いことは言わないからこれはゼヒ買ってください
一度買えば一生使えます
そして最近はウェーブの「ペイントミキサー」という
電動の攪拌機を買ったんですが
これがまた「最初からこれを買っといてもよかった」
と思うくらいの便利ツールでございます(笑)
でもいきなり初心者には
敷居が高い気もするので
最初は調色スティックでいいかな?って思います
筆塗りの方法 その2 塗料を塗料皿に出します
写真の塗料皿は画材屋さんで売っている
一枚100円の絵皿(10.5cm)です
これはモデリングブックで
横山宏先生がオススメしている一品ですね
実際に使ってみると
とてもいい感じなので愛用してます!
万年塗料皿だと不安定で
チャカチャカして扱いずらいので
どっしりと安定している絵皿の方がいいですね
いろんな塗料がついたままですが
これ、決して不精で洗ってないワケじゃないですよ?
ワザと洗ってないんです
その理由はおいおい分かります
撹拌棒についた塗料を
絵皿にコンコンやって塗料を出します
塗料はこれくらいで結構な面積を塗れますよ
むしろ撹拌棒についた分だけで
足りる場合もよくありますね
撹拌棒についた塗料も
筆でふき取るような感じで
もったいないからねー
貧乏性なんです(笑)
ちなみに絵皿の裏にはラッカーとかエナメルとか
塗料の種類を書いてます
ラッカー用の絵皿、エナメル用の絵皿、アクリル用の絵皿
という具合に分けているんです
枚数が多くても裏を見れば一発で分かるから
あー間違えちゃったよー!
てなことにはならないです
ラッカーはよく使うので
僕はラッカー用だけで3枚くらい使ってます
筆塗りの方法 その3 万年塗料皿にラッカーうすめ液を出します
希釈用のシンナーですが
僕は普通のMr.カラーうすめ液(エアブラシ用ではない)に
リターダーを入れたものを使っています
比率はシンナー95:リターダー5くらいです
リターダーは乾燥を遅らせるもので
入れたほうが塗りやすいです
これをハンズで購入した水差しに入れて
常備しています
こうすれば作業がしやすいのでオススメです
(容器は100均のソース入れでもOK!)
万年塗料皿は
少し傾けてあるのもポイントですね
こうしておけば少量ですむから節約になるのです
あと、もう一つ方法があって
「空き瓶にリターダー入りシンナーを入れて常備しておく」
これでもオーケーです
この方法だと使い続けると
シンナーに色が多少入っていくんですけど
フタを空けるだけで塗装に入れる手軽さがあります
僕は絵皿にも少しシンナーを垂らしたいので
最近は先の方法で行うことが多いですが
どちらの方法を選ぶかは好みですね
筆塗りの方法 その4 筆にシンナーをつける
こんなの写真で紹介しなくてもいいんですけど
塗料にうすめ液を入れて希釈するんじゃなくて
筆にうすめ液を含ませるっていうのが
今回紹介している筆塗りのやり方の
ポイントなんですね
最初に塗料をシンナーで希釈して
希釈済みの塗料を用意して
それから塗っていく方法もあるんですが
(というか最初はその方法しかないと思っていた)
「田中克自流 飛行機模型 筆塗り塗装術」
という本を読んで
僕は今のやり方に落ち着きました
筆塗りの方法 その5 塗料を筆につける
絵皿に取った塗料を筆でとります
撹拌棒からそのまま取るのも
全然オーケーで僕はそうしています
絵皿の上で塗料を希釈することを
行っているわけです
田中克自流では塗料を
空き箱に出して乾燥させて
そこから面相筆で塗っていくんですが
僕はちょっとアレンジしてます
筆塗りの方法 その6 塗料を置いていく
さて、肝心の筆の運び方についてですが
実際、僕は解説できるほど
エラくはないんですが
「ザーって塗る」というよりは
「チョンチョンと置いていく」
というニュアンスの方が近い気がします
この辺はまた実践編で説明します
調色スティックについた塗料でここまで塗れました
どうですか?これくらいの量でも
結構、塗れるもんでしょ?
こんな感じで絵皿の塗料と万年塗料皿のうすめ液を
行ったり来たりしながら塗っていくんです
だから正確な希釈率とかわかりませんし気にしていないです
塗料を塗面に置いてみて
薄いと感じたら塗料をつける
濃いと感じたらうすめ液をつける
そうやって調整しているわけです
筆塗りの方法 その7 筆を洗う
塗り終わったら片付けに入ります
筆を洗うためのビンを用意します
中にツールウォッシュ(洗浄用のシンナー)が入っていて
これを常備しています
これに筆を含ませます
ちなみにツールウォッシュは再利用できるよ!
筆に含ませたツールウォッシュをキッチンペーパーに
染み込ませるようにふき取ります
これを何回か繰り返して
ペーパーに色がつかなくなったら
筆の洗浄は終わりです
筆を押し付けすぎると穂先が痛むので
軽く線を描くような感じですね
ティッシュペーパーでもいいんですけど
ホコリなどがつきにくい
キッチンペーパーの方がお薦めですね
調色スティックもキッチンペーパーで拭いてキレイにね!
塗装が終わって
絵皿を保管するときには100均で買った
ジップロックにいれています
ホコリ対策ですね
ちなみにラッカー塗料は乾燥しても
薄め液を入れればナント復活するんです!
だから絵皿は洗いません
これはラッカーの欠点でもあり利点でもあります
と、筆塗りの一連の流れはこんな感じです
どうですか?
準備も片付けも1分くらいで終わりそうでしょ?
思ってたより簡単でしょー!?
では次は実際に塗っていきませう!
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