思考のテンプレートその3「あえて寝る」──限界を超えた力を引き出す方法

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「あえて寝る」

島本和彦さんというマンガ家がいて、僕はその方のマンガが結構好きなのですが、この言葉は「燃えよペン」というマンガ家を題材にした作品の中で、締め切りに追われた主人公がアシスタント達に言い放ったセリフです

この言葉だけでは意味が分からないと思うので、説明しますね

 

限界を超えるためには?

これは「マンガ家が限界をどのようにして超えるか?」というテーマについて描かれた回の話です
スケジュールが詰まっており、アシスタントが悲鳴を上げる中、主人公は皆を鼓舞します

 

主人公「とにかく泣き言を言っても始まらない、まず描くのだ!」

主人公「人間必死の力を出せば、奇跡は起こる!おのずと道は開けよう!」

 

主人公に叱咤激励されながら、アシスタントたちも必死に仕事をこなし、1日たち、2日たち、そして迎えた3日目のこと・・・

 

アシスタント「先生、あと1本ですね」

主人公「・・・・・」

アシスタント「どうしたんですか、先生?」

主人公「・・・・・・・・・・・・」

アシスタント「さあ!気合い入れてやりましょう」

アシスタント「あと1本ですよ!がんばりましょう」

主人公「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

主人公「お前ら・・・そんなにマンガが描きたいか・・・?」

アシスタント「!?!?」

唖然とするアシスタント達を尻目に「描きたくないときに描いても、しょうがあるまい!」とベッドに向かう主人公
焦るアシスタント達に主人公は、とどめのセリフを放ちます

主人公「あえて・・・寝るっ!!」

この後、主人公は復活してバリバリ描きはじめスケジュールを見事にこなし切りました
※この話はさらに続いて、主人公が次々と前言を翻していく展開があるのですが省略しますね(笑)

 

 

解説

これ、ギャグマンガですけど、すごくいいことを言っていると思うんですよね

プラモデルを作り続けていると、この主人公の「お前ら・・・そんなにマンガが描きたいか・・・?」という言葉が心に刺さる時が、いつかきます(たぶん)

初心者の頃であれば、そんなことは絶対に思わないのですが、ていうか、初心者であれ誰であれ、こんなこと思っていたらダメだと思うんですけど(笑)、でもやっぱりこういう時期って来るんですよ
誰にやれと言われたわけではなく、好きではじめたものなのに、自縄自縛の状態に陥ってしまうことが起こるんですよ、だって人間だもの(笑)

努力や根性って、そんな美徳あるものでもないです

努力、根性、がんばる、という言葉が僕はどちらかというとニガテなんですけど、それはなぜかというと「人間の思い上がりを感じる」からなんです
努力や根性でがんばっても、人間の力には限界があるんですよ、人間がいくらあがいたところで、大自然の力には叶わないのです

・・・というのは、ちょっと大きく逸脱してしまったかもしれないですが(笑)、ともかく限界を超えようとする意識は大切なんですけど、ストレスになりすぎたら、そこでがんばっても逆効果にしかならないことってあるんですね
だから、あえてそこから離れるんです、「脱力」って大事なんです

これは例えば筋トレでも同じでして、同じ負荷で100回やっても200回やっても筋肉はつかないので(筋持久力アップにはなります)、負荷を上げていって限界を超えようとする意識を持つことが必要なんですけど、だからと言って毎日やってもダメでして、ちゃんと休ませないと(超回復と言います)、筋肉はつかないんですね

それに、ストレスで嫌になるぐらいなら、いったん離れた方が却って効率があがります

筋トレで「いやだなあと思いながらトレーニングするより、ワクワクしながらやった方が筋肉がつく」とムキムキのトレーニーの方も言われていますし、横山先生も「楽しんだら上達する、上達しようと思ってやっても上達しない」といわれてます
一流のアスリートも「頑張ることを止めて、力を抜いたらいい結果が出た」ということをよく言われてます
同じことなんじゃないかと僕は思います

 

まとめ

ということで、自分の能力を超えた状況になったときに、思考のテンプレート「あえて寝る」を使います

本当は僕は「まず諦める、そこからが本番」という言葉を使うのですが、今回はマンガの例が面白いと思ったので「あえて寝る」でご紹介してみました

ただ、この思考のテンプレートは、やはりある程度の努力(この言葉は僕は好きではないんですが、分かりやすいのでここではこう言います)をしたあとに引き出すものであって、常に使ってしまうと成長が見込めないというか、単に怠けるだけになると思うのでご注意くださいませ(笑)

ここまで読んでくださって、どうもありがとうございました

思考のテンプレートをブログにしました→ 10才若返る思考のテンプレート

※「燃えよペン」には、他にも「9時までに原稿ができていればその間何をしていようと俺たちの自由なのだ!」「時間が人を左右するのではない、人が時間を左右するのだ!」「やりたくないときにもいいものを上げるのがプロってもんじゃあないのか!?」など数々の名言が出てきます(笑)

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