エアブラシ塗装に関するご質問を頂いたので
過去に頂いたご質問も含めて
お答えしてみたいと思いますー!
ちなみに僕の回答が
「すべてにおいての正解」
ではなくて、場合によって
変わったりすることもあると思うので
よろしくですー!
Q.塗料を希釈するときの容器について
ビンの方が良いかなとも思ったんですが、色を入れ替える際の洗浄が面倒かもと思い、避けてしまいましたが、実際どうなんでしょう?(ebavoさんより)
容器については
紙コップでされてる方もいらっしゃると思うんですけど
僕はもったいなくて塗料を捨てられないんですw
なのでタミヤのアクリル塗料用スペアボトルをよく使ってます
これ、サイズが手ごろで
メモリがついてて使いやすいんで箱買いしてます
で、使った後はボトルにカラー名を書いて保管してます
だから僕、たくさんボトルがあるんですよwww
保管場所が単純に2倍になっちゃうんで
これは正直、あんまり胸を張って
オススメできない方法なんだけど・・・
メモリ付の塗料皿も、
ごく少量の場合、たまーに使います
万年塗料皿は、エナメル塗料とかを
筆塗りするときに使いますかねー
エアブラシ用の塗料を希釈する目的では
まず使ってないですw
あとクリアーやブラックとかホワイトとかサフみたいな
よく使う塗料は大きめのスペアボトルに入れて常備してます
毎回希釈するのは、めんどくさいんですよw
ガイアノーツのEXシリーズの空きビンとか
自分でモノサシで目盛りをうって
希釈の目安にもしてますねー
そうだ、あとね、希釈の話なんだけど
1.ハンドピースのカップにシンナーいれるじゃん?
2.で、塗料を撹拌棒で混ぜるじゃん?
3.撹拌棒に塗料がつくじゃん?
4.その撹拌棒でカップの中をぐるぐる混ぜるじゃん?
5.するとカップの中のシンナーに色がつくじゃん?
それで塗装するのもありますね
超アバウトな希釈率だけど
これも手軽でいいんですよ?
濃いと思ったらシンナー足して
薄いと思ったら塗料を足すんですね
んで、濃いか薄いかを確認するには
プラ版を切ったテストピースでもいいんだけど
試し吹きのキットとかを用意しとくといいですねー
その名も「チョイ塗りくん」です
「生贄くん」と名付けてもいいですねw
これを繰り返せばいつのまにか
塗装済みの味のある完成品ができあがっていくというw
これ、使っているプラ製の道具とかでも使えますよ
こういうの、横山宏先生の教えなんですw
考え方が楽しいよねー
Q.細塗りと太塗り(広塗り?)について
狭いところを塗る場合と、広い範囲で塗る場合でセッティングが違うと思うんですが、空気圧だけの調整なんでしょうか?(ebavoさん)
エアブラシの塗装は
・空気圧
・ニードルの解放量
・パーツとの距離
この3点で決まると思うです
塗料の濃度もあるけど、ここはセッティングに話を絞ります
で、例えるなら、水道につないだホースがあるとするじゃん?
「空気圧」っていうのは蛇口をどれだけひねるか?だよね
少しならチョロチョロだしたくさんならジャージャーです
これはコンプレッサーのネジで調整ですね
「ニードルの解放」っていうのはホースの先端のつまみ具合かなー?
小さくつまめば細く出るし大きくすれば太く出ますね
ハンドピースの後ろにニードルの開き具合を調整するネジがありますよね?
そこを絞ったり解放したりすることで細くしたり太くしたりを調整できます
「パーツとの距離」は、そのままですねw
近ければストレート的だし遠ければミスト的かな?
僕は最初はこの辺の感覚が分からなかったんで
調整のネジにマジックで印を打って
一番絞った位置から
半回転したらこれくらい、
一回転したらこれくらい
一回転半したらこれくらい・・・(以下続く)
と半紙に試し吹きをして確認しました
空気圧も同様です
で、結論を端的にいうなら
■狭い所
・空気圧低め
・ニードルは絞る
・距離は近め
■広い所
・空気圧高め
・ニードルは解放
・距離は遠め
となりますかね
ちなみに僕は空気圧はあんまりいじらずに
ニードルと距離だけで調整することが多いです
でもevaboさんの持ってるハンドピースは
カップの下にもう一つ調整ネジがついているから
そこでも空気圧を調整できるはず!
いいなー、そのハンドピース、僕も使ってみたいw
Q.洗浄について
今は色を替える際に、うがいとカラ吹きだけしてるんですけど、以前コメントで教えていただいた、ニードルの洗浄は毎回した方がええんでしょうか?(ebavoさん)
僕の場合、
色を変える時にはうがいとカラ吹きで
ニードル洗浄は殆どしてないけど
サフの後やメタリックの後は一回抜いて洗浄してから
次の色に移ることが多いですねー
でも、それってめんどいじゃん?w
だから塗装する時は、なるべく色の順番を
薄い色→濃い色→メタリック
みたいにすることが多いです
順番的に無理なことも多々あるけどねw
あと、実は僕は、
何も知らなかった頃に
ハンドピースごとシンナーにつけて
「大掃除じゃー!」ってやったら
中のパッキンのゴムがダメになって
塗料が逆流してえらいことになりましたw
マネしないでねw
パッキンは交換したんだけど、
それ以来、調子が少し悪くて、うがい&カラ吹きだけでは
ニードルまでキレイにならないんですw
だから、その日の使い終わりには
大体ニードル抜いて洗浄してますー
Q.エアブラシ塗装の際に塗料の量で悩んでます
薄め液を多めだと霧吹き見たいになりどれぐらいいれたら良いのか分かんないです(ハッピーさん)
エアブラシ用の塗料の希釈濃度のご質問ですね!
これ、初めは分からないんですよね
写真を見ても分かりずらいしねー
お気持ちはよくわかりますよw
で、当時おなじ思いをしていた僕が
「これ分かりやすいなー」と思った方法を
ご紹介してみます!
1.スペアボトルを用意する(透明のビン)
2.そこに希釈済の塗料をいれる(塗料1:薄め液2が、はじめの目安)
4.元に戻す
その時、“ビンの透ける”時間を計る
この「透ける時間」で濃度を見る、というのが
分かりやすいと思ったんですよ
で、その時間なんですか
・0.5秒とかで、あっという間に透けるのなら「薄い」
・2、3秒で透け始めて向こう側が見えだすなら「普通」
・それ以上の秒数がかかるなら「濃い」
という感じですかねー?
例えると「普通」は牛乳より少し濃いくらいの濃度、って感じかなぁ
ちなみに目的によっては「薄い」も使いますよ
でも基本塗装は「普通」でいいですね
あと、この濃度については
実際に吹いてから調整を行うといいんですよね
薄い!と思ったら、塗料をハンドピースのカップに追加しちゃうんです
僕は最初は半紙に試しに吹いて濃度を見たりします
ティッシュでもいいと思います
この「濃度の感覚」なんですけど何度も吹いていくうちに
ゼッタイに自分で掴めるようになりますよ!!
僕がそうだったから間違いないです
Q.ブラシのドダイ君ですがどんな感じで作成するんでしょうか?ザッとで構いません…あとは自分なりに改造してみます(笑) (アスランさん)
あ、この「ドダイくん」ってのは
ハンドピースを置くための台座のことですね
僕が勝手に作って名付けたんですw
作り方は、段ボールの切り貼りなんですけど
使用済のライターとか使ってますねw
ダンボーの顔を書くのは僕のキホンで、
これは絶対に欠かせない作業でござる ←
あ、これ、カップが水平になるように
現物合わせで調整しとくと
塗料を入れるのがラクだと思いますよー
これがポイントといえばポイントですね
テーブルのハジにおいて使うので
断面はこんな感じです
わかるかなぁ??
これはウラですね
おもりが必要なんですけど
僕は保冷剤とか使用済みケータイとか使いました
石ころとかでもいいと思いますよwww
ということで、写真で構造を理解していただける・・・
と、期待しとりますーww
なんかきたねー作りでごめんww
Q.ファレホが気になってます、6色か7色セットの奴がいいかなとか思ってますが、今日見たら種類が10個くらいあるんですよね…おすすめあればよろしくお願いします!(アスランさん)
これはね、ごめん、わからん ←おい
あ、ファレホを使いはじめて
とりま気づいたことがあります!
まず、この写真をみてー!
これ、「062 アズール」という色を使ったんですよ
で、ファレホのページのカラーチャートを見ると・・・
ぜんぜん違うじゃんー!!!w
むしろ「066 ディープスカイブルー」あたりに近いぞ!?w
はじめディスプレイの問題か?とか思ったけど
やはり違うんですよwww
ちなみにこれは「065 アンドレアブルー」ですw
カラーチャート、CMYKの%を間違えている気がするのは
僕だけでしょうか???
だからこれ、塗料のボトルを店頭で実際に
よく見ないとダメだなーって思ったw
さらにいうなら、
「実際に塗ってみないと分からない」
ですねぇ・・・
だから「塗りたい色」を買うしかないかも・・・
ちなみに、ご質問からちょっと外れるんですけど
アクリル塗料の基本色として良く出てくるのは
この辺の色じゃないかしら??
特に「バフ」は、
土とか砂のホコリの表現に使う塗料として
雑誌とかでよく紹介されますよねー
調色に白と黒は欠かせないですね
ローアンバー系って、汚しでよく使うので
ブラウンとレッドもあるといいかなぁ
あとクリアーオレンジは
木材に塗るニスみたいな表現とか
オイル汚れとかで使えます
僕はタミヤのアクリルは「アルコール落とし」でよく使います
Q.相談なんですが、僕は筆塗装なんですけど、最近エアブラシが欲しいと思うんです。
といってもすぐ買うわけでもないんです。
価格もそれなりですし、なかなかすぐとはいかなくて。
それでも、おすすめの物があったら教えてください。
できれば、ハンドピースとエアブラシのセットで、なるべく安価な物でお願いします。(keisukeさん)
あーこれは僕も悩みましたねーw
いろんなレビューとか見て、
価格も調べて、いろいろ悩んで
結局、結論として出したのは
・L5
・ダブルアクションのハンドピース(0.3ミリ)
・レギュレーター
がセットになっている
「Mr.リニアコンプレッサー L5/プラチナブラシ/圧力計付レギュレーターセット PS305」というやつでした
あ、僕の時は圧力計がついてないモデルがあったんですけど
今はないみたいですね
で、ご質問についてですけど、
これはけっこう難しい質問かもしれないですねー
たぶん、10人のモデラーさんに質問したら
10通りの回答があるかもしれない、
しかも、そのどれもが正解である、
そんな気がしますw
ちょっと僕の話をしますけど
僕がエアブラシを購入する時の心境って、
まず「エアブラシじゃないとできない塗装を行うには、エアブラシが必要だ」
みたいな、当たり前のことを思ったんです
ですから、もう購入の決断自体はしてました
あとは価格と性能の折り合いをどこらへんにするか?
ここを調べるのに3日くらい時間を使った気がします
で、僕は作業をするときにストレスを感じるのは
できるだけ避けたいんですよね
例えば、コンプレッサーだと
「プチコン」ていうのがありました
これは価格は安いんですけど
30分という時間制限があるみたいでした
僕はこの時点ではエアブラシを使ったことがないから
30分という時間が、短いのか、長いのか、適切なのか、
それが分からないんですよね
でも、気分がのってたのに「はい30分、終了ですー」
なんてコトになるのはイヤだなぁと思って、
それは候補から外しました
まぁ結果、それは大正解で、
30分なんて塗装してたら、あっという間なんですよねー
あと、タミヤの「ベーシックコンプレッサー」というのがありました
僕は使ったことがないから分からないけど
「音が少しうるさい」みたいなレビューを見た記憶があります
で、夜中に塗装したくなっても、
周りに気を使って塗装できない状態はイヤだなぁ、
と思って、それも候補から外しました
あとシングルアクションのハンドピースとしては
タミヤの「ベーシックエアブラシ」というのが安価でありました
しかしダブルアクションの方が
グラデーション塗装ができる、みたいな情報を目にして
ダブルアクションに決めました
この時点で、グラデーション塗装をやるとは
決めてなかった気がしますけど
でも「やりたくなった時にできない状態」はイヤなので候補から外しました
ちなみに今、一本持ってます
これは結構いいですよ、でも2本目からって気がします
こんな感じで、僕は道具などを購入するときの精神状態として
「高くてもストレスフリーになるなら、それは必要経費だ」
と割り切ってますから
僕がオススメできるのは、やはり僕が使っている
L5のセット、ということになってしまいます
僕のオススメのセットの金額を計算したら
L5のセットが約45,000円
あと塗装ブースは必要なので約10,000円
あと防毒マスクも、必要性を軽んじることなく
使って欲しいので吸収缶とあわせて約5,000円
合計で約60,000円ですか・・・
高いよねw
とても「安くておすすめ」ではないですね
僕の意見は一つの意見として参考程度にして頂いて
実際にどうするのか?は
ここはしっかり、納得いくまで検討していただければと思います
あ、もちろん、だからこそ質問をされたワケですねw
まぁ僕としては、自分自身でしっかり検討して
納得した上で出した結論が「プチコン」であるなら
それも僕は正解だと思います!
ただ、繰り返すけど僕個人の意見としては
L5セットなら間違いないのでおすすめします
僕自身、購入以来ストレスをまったく感じずに使えてて
買い換える必要性とか全然感じてないですからね
ホースとかも含めて必要なものは全部セットに入っているので
届いたその日から使えますよ!
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